このたび、日本福祉大学スポーツ科学センター長を拝命いたしました三井利仁です。歴代のセンター長が築いてこられた歩みを大切にしながら、スポーツの持つ可能性をさらに広げ、地域と大学、そして学生一人ひとりをつなぐ架け橋となるべく、尽力してまいります。
本センターは、2008年の設立以来、「大学資源を活用した地域スポーツの普及・発展」と「大学内のスポーツ活動の振興」を二本柱に、多くの実践的な取り組みを重ねてきました。特に、美浜町との連携により設立された「みはまスポーツクラブ」では、地域に根ざしたスポーツ教室やイベントを通じて、学生と地域住民が直接ふれあう貴重な機会が生まれています。こうした活動は、学生にとっても実践的な学びの場となっており、子どもたちや地域の方々との関わりを通して、人として、そして将来の専門職としての成長につながっています。
また、2015年度からは、学内のスポーツ系団体へのサポート体制も強化され、特別強化指定部・サークルへの包括的な支援のもとで、競技力の向上と健康管理の両立が図られています。さらに、障がいのある学生を含むすべての学生が、スポーツに親しむことができるよう、多様なプログラムを提供しています。
今後も「ふくしの大学」ならではの視点を大切にしながら、誰もがスポーツを楽しみ、挑戦できる環境づくりに取り組んでまいります。そして、学生・教職員・地域の皆様とともに、スポーツを通じた新たな価値を創出し、豊かなつながりを育んでいくことを目指してまいります。
どうぞ今後とも、スポーツ科学センターの活動にご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
スポーツ科学センター長
スポーツ科学部 教授
三井 利仁